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【2019年G1】高松宮記念杯競輪(岸和田)での出場選手・レース結果・賞金

例年5月末〜6月初めの梅雨の時期に行われる「高松宮記念杯競輪」、通称「雨の宮杯」。

2019年は、6月13日〜16日まで大阪府岸和田市の岸和田競輪場で開かれました。

今回は、第70回高松宮記念杯競輪の決勝の出場選手・ライン予想・オッズ分析レース結果などをご紹介します。

「高松宮記念杯競輪」とは?

「高松宮記念杯競輪」とは、滋賀県大津市内の近江神宮と皇室の高松宮家とのかかわりによって、1950年〜2010年までは滋賀県市にあった大津びわこ競輪場で毎年開催されていた競輪のG1競走です。

ファンや選手などの間では親しみを込めて「雨の宮杯(みやはい)」と呼ばれています。

そして、他のG1競走とは異なり「東西対抗戦」の特徴的な形式を取っていることが特徴。4日間ともに12レース制で、勝ち上がり戦のみとなっています。

レースの出場資格は?

高松宮記念杯競輪の出場選手は、東西対抗の趣旨に準じて、東地区と西地区に分かれて選抜されています。各地域の分け方は、下記の通りです。

  • 東地区…北日本地区・関東地区・南関東地区のいずれかに在籍する選手
  • 西地区…中部地区・近畿地区・中国地区・四国地区・九州地区のいずれかに在籍する選手

そして、前年10月〜当年3月(6カ月)の選考期間中で、次の条件に合う選手が選抜されます。

  1. S級S班在籍者
  2. 過去3回以上優勝した者(開催時S級1班所属が条件)
  3. 選手選考対象期間において2カ月以上JCFトラック種目強化指定に所属した者(開催時S級1班所属が条件)
  4. 平均競走得点上位者を東西別に順次選抜(同点の場合は賞金獲得額上位者を優先)

以上の条件から、今回選ばれたのは108名の選手たち。

また、正選手のうち、S級S班在籍者と平均競走得点上位者を東西に分けた9名ずつ合計18名は、東西に分かれての特別選抜予選に出走できます。

よって、実力がある選手ばかりが高松宮記念杯競輪に出場していると言えますね。

高松宮記念杯競輪の賞金は?

高松宮記念杯競輪の決勝戦における、各着順の賞金額を次の表にまとめました。

着順 金額
1着 2,800万円(2,890万円)
2着 1,440万円(1,480万円)
3着 940万円(964万円)
4着 680万円
5着 560万円
6着 470万円
7着 380万円
8着 350万円
9着 330万円

※( )内は副賞(1〜3着に授与)を含んだ金額

優勝賞金は、副賞を合わせて2,890万円。GIの優勝賞金額は、2,500~6,000万円のためG1のなかでは安くなっていますね。

決勝の出場選手・ライン予想・オッズ分析

決勝戦に駒を進めたのは、上記の9名です。このうち、賞金獲得金額や各選手のコメントから決勝戦は

  • 脇本選手、中川選手の西日本ライン(1-7)
  • 単騎の小原選手(4)
  • 新田選手、渡邉選手の福島ライン(2-6)
  • 清水選手、小倉選手の中四国ライン(3-9)
  • 平原選手、木暮選手の関東ライン(5-8)

という細切れ戦(通常3つのラインが、4つ以上できるレース)のライン予想となりました。

また、オッズに関しては下記の画像から、

  • 1番人気:7-1-2(32.0倍)
  • 2番人気:7-1-3(38.7倍)
  • 3番人気:1-7-2(39.4倍)

以上が人気順となったことが分かりますね。

脇本選手、中川選手の西日本ラインが1・2着に入り、3着には2番車の新田選手、3番車の清水選手とともに先行選手が入ってきそうだと予想されています。

さて、実際のレース展開がどうなったのか、決勝戦を見ていきましょう!

決勝戦のレース結果は?

記念すべき第70回高松宮記念杯競輪の決勝は、7番手の中川 誠一郎選手が決まり手「差し」を決めて勝利を収めました。

中川 誠一郎選手、おめでとうございます! それでは、決勝戦を振り返ってみましょう。

競走距離2,425m、バンク周回は6周回の岸和田競輪場。レース展開が先頭固定競走となった「高松宮記念杯競輪」の決勝戦に。進んだのは東日本から5名、西日本から4名でした。

ナショナルチームに所属する、1番車・脇本 雄太選手と2番車・新田 祐大選手もしっかりと決勝に駒を進めてきました。

号砲で5番車・平原 康多選手が後ろを振り返りつつ一度前に出たものの、誘導員には追いつこうとせず走行します。

他の選手に動きが無いように見られましたが、3番車・清水 裕友選手が交わして行き、1番手に出ます。

後ろから、9番車・小倉 竜二選手が上げてきたため前半戦を清水選手、小倉選手の中四国ラインがまとめて行きます。

清水選手、小倉選手の中四国ライン(3-9)、平原 康多選手-木暮 安由選手の関東ライン(5-8)、新田 祐大選手-渡邉 一成選手の福島ライン(2-6)、新旧ナショナルチームでタッグを組んだ、脇本選手、中川選手の西日本ライン(1-7)。

そして、南関東勢の想いを背負った単騎の4番車・小原 太樹選手となり、すべてのラインが固定されました。

青板周回から赤板周回に入った際、各選手に動きは無し。

すると打鐘が鳴る直前に、7番手の位置から若干車間を空けて1番車・脇本選手が2角カマシで飛び出してきます。(カマシとは、他の先行選手がスピードを上げない間に、一気に踏み込み、そのまま先行してゴールを狙う奇襲作戦のこと。)

打鐘で先頭員が退避すると、1番車・脇本選手が一気にトップへ躍り出ます。

2番手には一番人気の7番車・中川選手が付け、4番車・小原選手までの3車が最終ホームまでに先頭へ。

ここまで先頭を走っていた3番車・清水選手は飛び付けずに4番手に後退し、徐々に離されていきます。

そこに、8番手のホームからロングまくりで挑んできた新田選手。

1着の争いは、1番車・脇本選手、7番車・中川選手、4番車・小原選手、2番車・新田選手に絞られました。

3番手にきっちり付けてきた小原選手がインですくおうとしますが、中川選手は後ろからまくり上げてきた新田選手に合わせて踏むことを最優先し、車を外側へ外してきました。

中川選手は直線に入ると、1番手の脇本選手を交わして1着に躍り出ます。

中川選手が抜け出し、そのままゴール!!! 中川選手が人気に応える結果となりました。

レースのリプレイ動画も載せておくので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

>>>レースのリプレイ動画はこちら

競輪で中穴を狙うポイント

レース結果は上記の通りで、三連単の164番人気で444.9という中穴になりました。

予想では、

  • 中川選手(7)
  • 脇本選手(1)
  • 新田選手(2)
  • 清水選手(3)

以上の4名で1〜3着を争うと予想されていましたが、実際には脇本選手ではなく小原選手が3着に入る結果となりました。

よって、今回は一番人気の「7-1-2(32.0倍)」よりも「7-2-4(444.9倍)」と13倍以上のオッズになりました。

このように、「強いラインの本命選手だけではなく、車券に絡みそうではない選手を入れる」方法で穴を狙うことができます。

ライン内で強そうな選手を見極めるには、競走得点を参考にしましょう。

今回のレースでは、本命選手であった新田選手と中川選手に加え、競走得点が低い選手4番車の小原選手が3番手に入ったことで高オッズになりました。

競輪では、各枠のバランスを取るために競争得点の低い3人が4・6・8番が入ります。これを「468(ヨーロッパ)車券」と言います。

ぜひ予想の際は、テクニックを使ってみてくださいね。

まとめ:熊本の中川誠一郎選手が見事優勝!

悪天候の中行われた2019年の第70回「高松宮記念杯競輪」は、熊本の中川誠一郎選手が見事制しました。

G1優勝が今回で3回目となった中川選手、おめでとうございます!

次回の第71回大会は2020年6月18日〜6月21日まで、初開催となる和歌山競輪場で開かれます。

こちらもチェックしていきましょう!

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