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【2019年G1】日本選手権競輪(松戸)での出場選手・レース結果・賞金

毎年4月下旬から5月上旬頃の6日間に渡って開かれる、競輪界では最もビッグタイトルの「日本選手権競輪」。

レースでは競輪界最強ランク「S級S班」の9名全員が揃うなど、見応え満点の当タイトル。

第73回目となる2019年は、4月30日〜5月5日まで千葉県松戸市にある松戸競輪場で開催されました。

今回は、第73回「日本選手権競輪」の決勝戦の出場選手・ライン予想・オッズ分析レース結果などをご紹介します。

「日本選手権競輪」とは?

日本選手権競輪とは、別名「競輪ダービー」と呼ばれ、年間6つあるすべてのG1の中でも、競輪の世界では最も権威のあるレースと言われています。

第1回大会は、唯一の特別競輪として春秋2回、西日本・東日本の交互開催を原則として「全国争覇競輪」の名で開かれました。

自転車競技のシーズンを終えた日本代表選手も参戦し、競輪界最強ランク「S級S班」の9名全員が揃うため、とても見どころが詰まったレースと言えますね。

全6日間11レースの勝ち上がり方式

日本選手権競輪は、全6日間の日程で毎日11レース行われます。そして、レースは勝ち上がり方式です。

初日 一次予選
2日目 一次予選
3日目 二次予選
4日目 二次予選
5日目 準決勝
6日目 決勝

また、3日目の第12レースには女子選手による一発勝負「ガールズケイリンコレクション」が行われます。

レースの出場資格は?

日本選手権競輪の出場選手は、前年2月〜当年1月(12カ月)のうち、選手の賞金獲得額によって選抜されます。

また、次の条件に合う選手が選抜されます。

  1. S級S班在籍者
  2. 過去3回以上優勝した者(開催時S級1班所属が条件)
  3. 選手選考対象期間において4カ月以上、JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S級1班所属が条件)
  4. 賞金獲得額上位者

そして、選ばれたのは選考上位162名の選手たち。

また、正選手のうち、S級S班在籍者と賞金獲得額上位者の合計27名は特別選抜予選競走に出走できますよ。

日本選手権競輪の賞金は?

日本選手権競輪の賞金は、次のように着順で異なります。次の表に、決勝戦の賞金額をまとめました。

着順 金額
1着 5,800万円(6,500万円)
2着 2,850万円(2,920万円)
3着 1,950万円(1,990万円)
4着 1,390万円
5着 1,100万円
6着 890万円
7着 740万円
8着 640万円
9着 600万円

※( )内は副賞(1〜3着に授与)を含んだ金額

競輪界では最も格式の高いレースのため、賞金も高額ですね。

決勝の出場選手・ライン予想・オッズ分析

決勝に進んだのは、上記の9名。このうち、地区や各選手のコメントなどから

  • 脇本選手、古性選手の近畿ライン(1-7)
  • 清水選手、松浦選手、原田選手の中国ライン(5-2-4)
  • 単騎の菅田選手(9)
  • 渡邉選手、田中選手の南関東ライン(3-6)
  • 単騎の深谷選手(8)

という細切れ戦(通常3つのラインが、4つ以上できるレース)の予想となりました。

また、オッズに関しては

  • 1番人気:1-2-4(17.0倍)
  • 2番人気:1-7-2(19.0倍)
  • 3番人気:1-8-2(19.7倍)

となっており、脇本雄太選手(1)、深谷知広選手(8)のナショナルチーム対決や古性優作選手(7)が注目される予想となりました。

なかでも、連日上がり9秒1の一番時計で3連勝の脇本選手に注目が集まります。さて、実際のレース展開がどうなったのか、決勝戦を振り返りましょう!

決勝戦のレース結果は?

今回の日本選手権競輪決勝は、8番手の脇本 雄太選手が豪快な「まくり」を決めて見事優勝を果たしました。

脇本雄太選手、おめでとうございます!

それでは、決勝戦のレースを振り返りましょう。

序盤、全員が自力または自在選手のメンバー構成となりますが、地区ごとでまとまり細切れ戦に。

レースの最初には、脇本選手(1)が先導車の後ろとなります。

残り1周半では、後ろ攻めから早めに動いた渡邉選手(3)、田中選手(6)の南関東ラインが先頭に立ち、後方から深谷選手(8)が3番手に入ってきます。

そして、前受けの脇本選手(1)は、8番手まで下げて態勢を整えます。脇本選手の後ろには古性選手(7)と近畿ラインが続いて、いよいよ最終周回へ!

脇本選手(1)と打鐘前に内をすくって3番手を取った単騎の深谷選手(8)が同時にペースを上げてきます。

しかし、深谷選手(8)は田中選手(6)のブロックを2度受けて、前に出ることができません。

深谷選手(8)が田中選手(6)のブロックを受けている間に、大外から脇本選手(1)が一気に上がってくると、3コーナーでは2番手に!

そして、この時点で清水選手(5)がまくり上げてきます。

しかし最終直線で、脇本選手(1)が清水選手(5)を外からかわしてトップでフィニッシュラインへ駆け込みました。

渡邉選手(3)をまくり切った清水選手でしたが、最後は脇本選手のスピードに敵わず2着に。

3着には、最終周回で内側から上がってきた菅田選手(9)が食い込みました。レースの終盤に失速した深谷選手(8)は、最終的に9着でフィニッシュしていますよ。

レースのリプレイ動画も載せておくので、気になる方はチェックしてみてください。

>>>レースのリプレイ動画はこちら

競輪で中穴を狙うポイントは?

今回のレース結果は上記の通りで、3連単の72番人気で223.6倍という中穴でした。

予想では、

  • 脇本選手(1)
  • 松浦選手(2)
  • 原田選手(4)

以上の上位入賞が期待されました。不動の本命である脇本選手は1着でフィニッシュしましたが、続いたのは松浦選手(2)、原田選手(4)ではなく清水選手(5)、菅田選手(9)が1着、2着という結果で幕を下ろしました。

これを受け、オッズは「1-2-4(17.0倍)」よりも「1-5-9(223.6倍)」と跳ねた結果となりました。

競輪で中穴を狙うコツの一つで「強いラインの本命選手だけではなく、車券にあまり絡まなさそうな選手を三連単の車券に絡める」方法があります。

選手の強さは、レース前に配られる出走表の勝率や競走得点などを参考にしておきましょう。

今回のレースでは、本命選手だった脇本選手と競走得点が選手の中で中間だった清水選手と菅田選手が入ったことで中穴が生まれたと言えます。

ぜひ、次にレースを予想する際は中穴を狙ってみてくださいね。

まとめ:脇本 雄太選手がダービー完全優勝!

平成から令和へ元号をまたいで開催され、全国から選りすぐりの選手が集った「日本選手権競輪」。2019年の第73回大会は、福井の脇本 雄太選手がダービー完全優勝を果たし、自身G1レース3勝目を上げました。

脇本選手は、この『日本選手権競輪』で出場した全レースで1着という完全優勝を達成しています。

これは1998年9月29日、山口幸二・元選手が『第41回オールスター競輪』で達成して以来21年ぶりの快挙。脇本選手、おめでとうございます!

次回の第74回大会は2020年5月5日〜5月10日まで、4年ぶり6回目となる静岡競輪場で開かれます。

こちらもチェックしていきましょう!

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